どのような種類があるのか

共生型サービスは、高齢者や障害者が住み慣れた地域で安心して暮らすためのサポートを提供する制度です。
これまで介護・福祉の事業所は、高齢者は介護保険、障害者は障害福祉として、別々の制度が設けられていました。
しかし共生型サービス制度が設けられたことにより、これらの垣根を取り払われました。
介護保険サービスの指定を受けている高齢者介護施設が共生型サービスを提供するには、障害福祉サービスなどの指定を受ける必要があります。
しかし、共生型サービス制度による特例として適用基準が緩和され、障害福祉サービスの指定を受けやすくなりました。
高齢者と障害児や障害者が同じ施設を利用することで、障害者が高齢になっても通い慣れた施設で継続的にサービスを利用できます。
また、介護・福祉人材やリソースを効果的に活用することで、人材不足の解消にも貢献すると期待されています。

共生型サービスの対象となる介護保険サービスには、次のような種類があります。
まず、訪問介護があります。
障害福祉の居宅介護や重度訪問介護と併用できます。
通所介護を行うデイサービスも対象となります。
デイサービスは高齢者が日中に通所して食事や入浴などの介助を受けたり、リハビリテーションを行ったりして過ごす施設です。
障害福祉サービスの生活介護や自立訓練のほか、児童発達支援や放課後デイサービスとの相互利用が可能です。
短期入所生活介護など、高齢者の短期の宿泊を受け入れるショートステイも対象となります。
このほか、小規模多機能型居宅介護などの「通所」「訪問」「ショートステイ」サービスを総合的に提供する施設も対象です。